こんにちは。今日は宅配大手3社に関する記事をお届けします。夏が本格化し、本当に暑くなっていますね。こんなに暑いと、宅配業者のクール便の温度管理が非常に気になりますよね?
気温が高いと、商品が外に少し出されただけで溶けたり、常温になる可能性が高まります。
今回は、宅配大手3社での勤務経験を持つ私から、クール便の温度管理が徹底されている業者について詳しくお話しします。
宅配大手3社では発送から配達まで完璧に温度管理されている業者はない
物量増加でクール便の温度が上がってしまう原因
上記でも話しましたが、物量の増加で温度帯を外してしまうという理由について説明していきたいと思います。
宅配業者では営業所全体がクール室になっているわけではありません。
クール室は一部分に限られています。クールコンテナを使用している業者の場合、コンテナ内では安全ですが、配達用のトラックのクール庫の容量は限られています。
キャパシティーが超えた物量になった場合、宅配業者が時間指定や指定日配達を行うことが当たり前になっている日本では時間指定のクール便を積みきれないという事態が発生することがあります。その結果、一時的に適温度帯から外れた保管が必要になることがあります。
一般的には、クール便のキャパシティーオーバーはそれほど発生しませんが、お中元やお歳暮の時期、またはおせちなどの特定の時期には、クール便が予想以上に混雑し、一時的に適温度帯から外れた保管が必要になることがあります。
ヤマト運輸のクール便温度管理
ヤマト運輸は営業所がかなり多いです。営業所が多い分すべての営業所にクール室を完備することができません。なのでクールコンテナで搬入し、宅配車のクール庫に納入するわけです。なので常温帯に戻るときが少ないので安心できます。
また営業所が多い分担当エリアが細分化されているので、1営業所あたりに荷物が集中することがなく、物量が分散されているのが強みです。
宅配車も電気系統でクール庫を兼ね備えていますので配達中もしっかりと温度管理が可能です。
不安があるとすれば物量増加でクールコンテナ内の荷物がパンパンになってしまった時は温度が下降する可能性があります。
佐川急便の温度管理
佐川急便は営業所自体がヤマト運輸や郵便局に比べて極端に少ないです。
そのため営業所内には大きなクール室が備え付けられているので、そちらのクール室で管理することができます。クール室は大きい為、密度が高くならない分完璧に温度管理が可能になります。
そして配達車両にもクール庫が付いている為ヤマト運輸同様の配達が可能です。
また佐川急便では配達委託者(軽バン配達員)にクール便を持ち出させないようなところも多いためクール便の取り扱いに慎重になっている様子がうかがえます。
不安材料があるとすれば繁忙期等でクール室にすら荷物が入らなくなってしまったときは悲惨です。万事休す。
また都心部ではセンターという小さい拠点が存在し、センターによりけりですが冷蔵、冷凍管理に弱いセンターが存在したりします。
佐川急便の場合クール便は140サイズまで取り扱うことができる為クールスペースの幅を取ってしまう要因にもなります。
対して大型のクール便を発送するのは佐川急便一択ということになります。
郵便局(チルドゆうパック)や冷凍の温度管理
郵便局では集配局に冷蔵庫が完備されております。逆にクール室がないところが多いので冷凍品などはドライアイスで管理しているところも多いです。
配達に関しましても軽バン配達がメインですのでチルドボックスや冷凍ボックスに保冷剤やドライアイスを入れて配達をすることになります。
この点で配達終盤の保冷材の効き目やドライアイスの効き目、また不在だった場合ずっと保冷ボックスにはいっている可能性もあり不安です。
しかしゆうパックはヤマト運輸や佐川急便に比べて荷物が小さく軽い、そして量が少ないこともありデリケートな果物等を発送するには抜群な適性がある為◎としました。
各社共営業所や拠点によって扱い方が違う
正直各社とも営業所や拠点によって扱い方や方針が違います。
ただ一つだけ間違いなくいえるのは各社ともクール便の取り扱いにはかなり厳しく取り扱っているということです。
運送会社にとってクール事故は非常な大きなもので末端社員は常日頃上司から耳にタコができるくらいクール品の取り扱いに関して監視されています。
すなわちどこの会社もクール品質については問題はないが、営業所や拠点によって扱いが違うためどこで発送しても運次第ということが結論です。
完璧な温度管理で発送したい方や少しの温度低下も許されないデリケートな商品を発送する際はクール専門業者やクールチャーターで荷物を発送する方法をオススメいたします。
コメント