待機児童が長年問題になっている中保育園にわざと落ちるという選択をする親がいるという話は、
一見すると不思議に思えるかもしれません。
ですが我が家も実はわざと保育園に落ちた経験があります。
ではなぜわざと落ちる必要があるのか、そもそもわざと落ちることなんてできるのか、
その方法と注意すべきことについて書いていきます。
保育園にわざと落ちる理由
まずなぜわざと保育園に落ちる必要があるのか、それは育児休業制度と深くかかわっています。
育児休業とは原則1歳未満の子を養育する従業員が養育に専念出来る期間として
法律上認められる休業のことです。またこの期間には育児休業給付金の支給もあります。
ただ国の定めた制度では満1歳の誕生日の前日までしか休むことはできません。
しかし保育園に入園ができなかった等の理由があれば育児休業延長が可能です。
(1歳で入園できない場合最大6か月、その時点で入園出来なければさらに最大6か月
最長で2歳の誕生日の前日まで延長可能)
つまり1年ではまだ復帰したくない親が育児休業、給付金の支給の延長を狙って
わざと保育園に落ちているのです。
認可保育園入所不承諾証明書とは
「保育園に入園ができなかった等の理由があれば育児休業の延長が可能です。」
と先ほど書きましたが、育休を延長を申請するにはこの ❝入園出来なかった” 証明として
役所が発行する不承諾証明書を会社に提出する必要があります。
これは入園申し込みはしたが現時点で空きがなく入園できません、というものなので
入園申し込みをせずに貰うことはできませんし、当然ながら入園出来てしまっても貰うことは
出来ません。ですが入園申し込みのやり方次第で不承諾証明書を貰える確率が高くなるのです
わざと落ちる入園申込方法
では保育園に落ちやすくするにはどうしたらいいのか。
1 人気の高い保育園のみを希望する
入園申請書類には自治体にもよりますが第一希望~第六希望くらいまで
書ける場合が多いですが、 ここを書くとき第一希望のみ、さらには人気の高い園を書けば
落ちる確率は格段に上がります。
自治体のHPには保育園の空き状況が公開されているのでチェックして参考にしてください。
2 4月以外の月に申請する
4月はクラスが上がるとともに枠が増える場合がほとんどなので
空きが出やすく逆に入りやすくなってしまうので避けた方が良いです。
3 育休の延長、復帰の意思がないことを示す
こちらは自治体によりますが、申し込み時に
・育休の延長が可能
・育休の延長を希望
・復帰を急がない
などの項目にチェックを入れることができます。
チェック入れた人は入園の選考で優先順が下がり落選の確率が一気に高くなります。
注意点
1 100%落ちるわけではない
上記で述べたことはあくまで落ちる可能性が高くなるというもので
100%ではありません。
実際私も申し込みの際役所の方に「絶対ではない!入れちゃう可能性も有るからねー」
と言われました。
2入園辞退はリスク高
不本意にも内定してしまった場合、万が一入園を辞退してしまうと、
不承諾証明書はもらえないので、その後育児休業給付金の支給もなくなります。
さらに自治体によっては一度辞退すると次の選考時に減点対象となり、
いざ本当に入園したいときに入園出来なくなってしまうリスクもあるので
入園辞退は避けた方が良いでしょう。
3 会社によっては良い顔されない場合も
不承諾証明書には基本的に申し込んだすべての園が記載されるので、1園しか書かなかったことは
会社に分かってしまいます。
第一希望しか出してない=復帰する気ない と思われてしまう場合はあるかもしれません。
4 2歳クラスが激戦になってる場合も
育児休業は最大2歳まで延長ができるため2歳で入園を本格的に希望する家庭が多くなり
2歳での入園が難しくなってる場合もあり希望の園に入れない、
保育園が決まらず退職しなければならないと本末転倒になってしまうリスクも
少なからずあるので注意が必要です。
まとめ
ちなみに我が家は実際に2月生まれの子の申し込みの際にこの方法でわざと落ち、
その年の4月に入園しました。
仕事が好き、ブランクを作りたくないから早く復帰して働く人もいれば
育児に専念するため退職する人、家計の為働かなければならない人、
様々な状況の親がいる今のご時世ですが、
この 保育園にわざと落ちる というのは子どものそばにいたいけど、
同じ会社に復帰したいという親の苦肉の策なんじゃないかと感じます。
小さい子がいれば転職や再就職は難しい為同じ会社に戻れるのはありがたいことです。
ただ1年の育休は短いと感じてる人が多いというのが現状ではないかと思います。
本当なら 申請して落ちて延長して・・・ なんてことをしなくてもいいような制度
(例えば希望すれば無条件で2歳まで育休が取れる等)
になればいいのにと思ってしまいます、、
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